【新型コロナウィルス】台湾旅行は大丈夫?対策と現地状況をレポート

こんにちは!

台湾在住13年のココシル(@cocosil_taiwan)です。

新型コロナウィルスの広まりで、「予定していた台湾旅行は大丈夫?」と心配な方のために、台湾の現状やできる対策をレポートしていきたいと思います。

旅行をキャンセルしようか迷ってる方は、参考にしてみてください。

 

台湾の街の様子は?

旧正月明けから毎日のように新型ウィルスのニュースが報道されていたり、マスクや消毒液が買えない状況ですが、普段とそんなに変わらないというのが全体の印象ですね。

 

ただ、やはり駅や百貨店などの人混みを避けたいという方が多く、いつも行列だった場所が並ばずにすんなり入れたり、また必ず手の消毒と体温検査を済ませてからじゃないと入れないなど、少しずつ影響がでています。

 

いつ行っても行列の小籠包のお店「鼎泰豐(ディンタイフォン)」も待ち時間の表示をする必要がないほど、お客さんがいませんでした。

 

MRT(地下鉄)やバスは大丈夫?

MRT(地下鉄)

MRT(地下鉄)は、移動にとても便利で台湾旅行には欠かせない存在です。

MRTの駅に行ってみましたが、特に消毒液の設置や体温チェックもなく、通常運行しています。

ただ駅から降りてくる人は、ほとんどの人がマスクを着けていたので、やはり公共交通機関に乗る時はみんないつも以上に気をつけていると感じました。

 

MRTはいつ乗ってもそれなりにお客さんは乗っています。

朝と夕方のラッシュは路線によっては、かなりぎゅうぎゅう詰めになるので、マスクは必須です!

 

バス

バスによっては、「このバスはすでに消毒済です。安心してお乗り下さい。」という張り紙がされるようになっていました。

バスの運転手さんは、必ずマスクを着用するように徹底されています。

実際にバスにも乗りましたが、やはり公共交通機関+室内空間とあってほとんどの方がマスクを着用していました。

 

注意
MRT(地下鉄)もバスも公共交通機関なので、利用する場合はマスクの着用、利用後はしっかり手洗い、アルコール消毒をするようにしましょう!

 

観光地はどうなっている?

今のところ知る限りでは、新型コロナウィルス関係で閉鎖になっているところはなさそうです。

ただマスクをしていないと入れない場所や、手の消毒・体温検査をしてからでないと入れないなど対策がとられているところも多くあります。

台北101

台北101の展望台に行くには、体温検査のサーモカメラ検査があり、発熱していたら入ることができなくなっています。

出入り口には消毒液が設置されています。(←これは通常時でも設置されています)

 

行天宮(シンテンゴン)


人気のお参りスポットの行天宮は、マスクをしていないと入れません。

 

故宮博物院


故宮博物院に入るにも、体温チェックがあります。

マスク着用は必須ではなさそうですが、マスクはしっかりつけていった方がいいですね。

 

イベント関連

毎年2月に行われるランタンフェスティバル等のイベントは、ステージ公演がなくなったり、マスクを外す機会を少なくするために、食べ物を売る屋台を置かないなど、規模を縮小して行われています。

 

また3月に公演予定だった渋谷すばるさんのライブをはじめ、日本人アーティストのライブが公演中止となっています。

特に室内のイベントに関しては、人が多く集まる+密閉されているという点で影響がでています。

 

子供用に期間限定で設置された遊び場も、新型コロナウィルスがここまでニュースになる前までは、たくさんの子供で賑わっていましたが、今や誰ひとりといませんでした。

 

 

ホテルは大丈夫?

新型コロナウィルス対策として、各ホテルは従業員にマスクの着用と体温検査の実施をしています。またホテル施設の消毒作業も徹底して行われています。

台北市内にある有名ホテルは、ホームページ上に対策を掲載しています。

小さいホテルや格安のホテルの対策がどうなっているか分かりませんが、ある程度名の知れたホテルであれば、対策がしっかり行われているので、より安心ですね。

フロントで体温測定が行われているところが多くなっています。

 

台湾の空港は大丈夫?

台湾の空港では、定期的に旅客が通る動線やエスカレーターのてすりやエレベーターなで徹底して消毒が行われていて、空港で働く人は必ずマスクを着用しなければいけません。

 

また中国大陸などから台湾に入境する際に制限がかかっていますので、日本の空港より対策がしっかり取られているので安全なんじゃないかと思ってしまいます。

 

ただ日本から台湾の空港を通った友人は、「入境健康声明書」(健康調査票)の記入が必須であったこと、体温を測るサーモグラフィーを通る時は、ある種の緊張感と怖さを覚えたと言っていました。

 

台湾入境に関する制限 ※2020年3月4日現在

日本人に関わる情報としては、

台湾政府は、現在日本への海外旅行感染症アドバイスを第二級(三段階のうちの第二段階)の「警示(Alert)」に引き上げています。

そのため、日本から来る観光客に対しても対応が強化されています。

【具体的な内容】

台湾に入境(入国)してから、14日間は自主健康管理措置を行うべきとしています。

  1. 手洗いをしっかりする。手を清潔に保ち、手を洗う習慣をつける。出来る限り目、鼻、口を直接手で触らないようにする。手に呼吸器からの分泌物がついた場合は、石鹸もしくは水でしっかり手洗いを行う。
  2. 朝晩の検温をする。自主健康管理措置の間は、毎日朝晩体温を測り、体温と一日の行動を詳細に記録する。
  3. 公共の場所への出入りを自粛し、外出時はマスク着用を厳守。何の症状も出ていなければ、通常どおり生活をしてもいいが、なるべく公共の場所への出入りを避け、外出する場合は必ず医療用マスクをつける。
  4. 発熱や不調の場合は医療機関を受診する。もし発熱や呼吸器官の症状や体に異変を感じた時は、医療用マスクを装着し速やかに医師の診察を受ける。診察時には医師にどのような接触があったか、行動履歴や旅行履歴、仕事を通じて接触した範囲および身近に同じような症状があるかどうかを申告する。
  5. 発病期間中は、家で休養し医療用マスクをつけ、外出は控える。マスクに口や鼻からの分泌物が付着した場合はすぐに交換し、分泌物を内側に折りたたんでゴミ箱に捨てる。
  6. 発病期間中に他人と会話する時には医療用マスクを着用するだけでなく、可能な限り1メートル以上の距離を保つ。

具体的な対策がかなり事細かに書かれていますが、

台湾旅行に来た場合に特に気をつけなければいけないのは、「外出時は医療用マスクを必ず着用しましょう!」というところです。

今までは日本人観光客の方がマスクをせずに歩いているのをたくさん見かけましたが、2月24日以降は外出時はマスク着用が厳守となります。

台湾人には外出時にマスク着用厳守とはなっていないので、台湾人がマスクしていないからといって外さないようにしましょう。

もっと詳しい情報が知りたい方は、日本台湾交流協会のホームページを参照下さい。

 

注意
日に日に渡航制限など変わっていますので、ご自身でしっかり確認してください。

 

実際に起こっている事例 ※2020年3月4日現在

2020年3月3日に日本台湾交流協会から、実際に起こっている事例が報告されています。

具体的な内容は、

  • 台北市内の観光地等を訪れた際の体温測定で高熱が発覚し、施設への入場を拒否。その後医療機関を受診。
  • 医療機関で新型コロナウイルスの検査を求められ、その結果が出るまでは外に出ないようにホテルで待機が必要。(結果が出るまでは入院の必要はなし)
  • 検査結果が出るまでは、日本へ帰国することができない上、ホテルから滞在拒否されて行き場を失っている事例がある。
  • 検査が陰性なら、日本に帰国可能。
  • 検査が陽性なら、台湾の隔離施設に入り一定期間滞在しなければいけない。

 

こういった事例は、日本に住んでいたらすぐに目にする情報ではないと思いますが、実際に台湾に来た日本人観光客の方の身の上に起こっています。

この時期に台湾旅行に行くかどうか迷ってる方は、万が一のことも念頭に入れておきましょう。

 

台湾旅行に行く際の対策は?

台湾旅行に行く際に気をつけたい対策をご紹介します。

マスク・消毒液は日本から持ってくる

医療用マスク

台湾は現在、マスク不足で自由に医療用マスクを買うことができません!

そのため日本から必ず予備も含めて、多めにマスクを持ってきましょう。

 

万が一忘れた足りなくなった場合はどうする?

医療用のマスクは買うことができませんが、花粉や風邪対策用の「PITTA」や布のマスクは、ドラッグストアや雑貨屋さんにはまだ在庫があります。

 

 

「PITTA」や布のマスクは医療用マスクより効果がないと言われていますが、口に遮るものがないよりはいいかと思います。

注意
2月24日に日本人の方が台湾に入境する際の対策が強化されました。PITTAや布マスクではなく医療用マスクを着用しなければいけません。

 

消毒液や抗菌ウェットティッシュなど

アルコール消毒液や手ピカジェルなどは、どこも在庫切れとなっていて買うことができません。

ただ、マスクのように政府による購入制限がないので、在庫が復活すれば買えるようになるのかなと思います。

2月24日現在、少しずつ携帯用の手ピカジェルなどの消毒液が売られはじめています。

 

ちょっと前までは抗菌ウェットティッシュは山のようにあったのに、今ではあまり買えなくなっています・・・。

 

こまめに手洗い、消毒をする

百貨店やレストラン、カフェによっては、入り口にアルコール消毒液が設置されていますので、こまめに使っていきましょう。

また台湾は屋台やドリンクスタンドが多いので、その時もすぐにパクつくのではなく、手を洗ったり消毒することを忘れずにしましょう!

 

やはりマスクをしていた方が無難!

台湾はマスクの購入制限もあり、マスクは「公共交通機関や人混み、室内に行く場合は着けてください。」となっていて、公園などや室外ではマスクを有効活用するために、着けなくてもいいとされています。

実際に、公園ではマスクをせずに遊ぶ子供やスポーツをしている人、普通に道を歩いている人はマスクを着けていない人も多く見られます。

 

ただ台湾に旅行で来る場合は、台湾に住んでいる人とは行動パターンが違い、観光地やMRT(地下鉄)など人が多い場所がメインとなるので、しっかりマスクをしておきましょう!

注意
2月24日に日本人の方が台湾に入境する際の対策が強化されました。PITTAや布マスクではなく医療用マスクを着用しなければいけません。

 

体調不良に気をつける

台湾の気候は、暖かいと思っている方も多いと思いますが、これが寒気が入ってくると意外と寒いんです!

しかも基本的に暖房設備が日本のように整っていないので、注意が必要ですね。

マフラーなど首を温めるなどして、体調不良にならないようにしましょう!

 

もし体調不良で病院に行くとしたら?

台湾の病院は、日本と同じくらいの高い水準と言われていて、実際に台湾で何度か病院にお世話になっていますが、日本とあまり変わらない印象です。

日本語が通じる病院もいくつかありますので、万が一のことを考えて調べておきましょう!

 

台北市内でもいくつか日本語が通じる病院がありますが、ココシルも利用したことのある「台安医院(臺安醫院)」は日本語で受けられる国際特診センターもあり、安心です。

ただ海外旅行保険に入っていないと、診察料がとても高いので気をつけてくださいね。

台安医院(臺安醫院)

住所:台北市松山區八德路2段424號3階

電話番号:02-2771-8151 内線番号: 2670~2672

受付時間:月~金: 08:00 ~ 12:00、13:00~17:00/日: 08:00 ~ 12:00

診察予約E-Mail:tahihc@tahsda.org.tw
※前日までに予約が必要

アクセス:MRT南京復興駅5番出口より徒歩約10分

まとめ:台湾は日本より対策がしっかりしている!

台湾の新型コロナウィルスへの対策は、SARSの蔓延を経験しているからか、今できる対策をしっかりしていて、日本より安心なのかなと思いました。

ただ日本での蔓延が心配されていて、日に日に、日本から入国する人への対策が強化されています。

この時期に台湾旅行に来られる方は、ひとりひとり責任を持ち、台湾政府から発表されている対策をしっかり守って行動しましょう。

台湾旅行に行くかどうか迷われている方の参考になればと思います。

注意
台湾への入境制限や感染に関しての情報は、日々変わっていますので、しっかり最新情報を確認して下さい。

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